犬を迎えよう!保護犬という選択肢のメリットとデメリットについて
わんちゃんを飼うなら「保護犬を迎えたい」可哀想なわんちゃんを救えるなら、保護団体から引き取りたいと思っておられる方もいらっしゃると思います。
ところで、保護犬はどうやって迎えるのか、保護団体にはどのように連絡すればいいのかご存じですか?
また、「保護団体」と名乗っていても、実際は寄付金集めが目当ての支援金詐欺の団体で、わんちゃん達に充分なごはんも与えず、多頭飼育状態など、残念ながら悪質な業者が存在しているのも事実です。
もちろん、献身的なお世話をして善意でわんちゃんを救ってくださっている保護団体があります。
このように、選ぶ団体を間違えて騙されないためにも、
・どのような保護団体から迎えたらいいのか
・保護団体から迎えた場合のメリットやデメリット
・保護犬には子犬はいないの?
といった疑問について、私sayakaがお伝えしたいと思います。
これから保護犬を迎えようとお考えの方は是非、参考にしてください。
保護団体から犬を迎えるにはどうすればいいの?
保護犬を迎えたいけど、どの保護団体を選べばいいのでしょうか?
初めて保護犬を迎える時はとても不安ですよね。
実際に「下請け保護団体」と呼ばれる団体の存在があります。
保護犬が増えてしまう原因でもある、オークッション(子犬のセリ市)や生体販売を行っているペットショップの会社が出資し、売れ残ったわんちゃんを保護したことにしている場合があります。
そもそもなぜ保護犬が増えてしまうのでしょうか?
- ペットショップで売れ残ってしまった
- 飼い主が病気になって飼えなくなった(飼い主が亡くなった)
- しつけが出来ず手に負えなくなった
- わんちゃんがケガや病気になり治療費が払えなくなった
- 思っていたより身体のサイズが大きくなったので飼うのが嫌になった
- 家族にアレルギーの人がいた
など、人間の身勝手な理由によって保護犬が増えてしまいます。
保護犬を迎えたいとお考えの読者さんは、わんちゃんの殺処分を減らしたい・わんちゃんを助けたいという思いでいらっしゃると思います。
しかし、悪質な業者は皆さんの心優しいわんちゃんへの思いとは反した営利目的で活動しています。
このような団体の存在を知っていただいたうえで、保護団体を選んでいただきたいです。
ここでは、保護団体の探し方をメリット・デメリットと共にお伝えいたします。
また、保護犬を迎えた際にかかる費用についても参考にしてみてください。
1.愛護団体・保護団体の探し方
・インターネットで探す
まずはインターネットでどういった保護団体があるのか確認しましょう。
見学に行きやすい方がいいので、「保護犬」と「お住いの県名」を入れて検索します。
ここで注意したいのが、保護犬と書いてあるにもかかわらず、販売目的の業者も出てくる場合があります。
保護犬を迎える際は、基本的に譲渡費用(ワクチン代など実費医療費)のみかかる場合が一般的ですが、生体価格(わんちゃんの値段)が掲載されている場合は販売業者の可能性が高い為、WEBサイト内の会社概要や団体活動内容などをよく読んで確認しましょう。
また、募金活動をしているのに使い道を明確にしていない団体は明らかに怪しいですよね。
先述したような下請け保護団体や寄付金集めが目的の業者がいますので、会社情報や口コミをよく調べてみましょう。
・動物愛護センターに聞く
各都道府県にある、動物愛護センターで保護団体を紹介してもらったり、里親情報や譲渡会の情報を聞く事ができます。
お住いの動物愛護センターを調べて聞いてみるのもいいでしょう。
・譲渡会に出かける
公園やファーマーズマーケットなどで、定期的に譲渡会を行っている保護団体があります。
お近くの譲渡会に行って、直接わんちゃんを見学し、団体の方とお話してみましょう。
・獣医さんに聞く
わんちゃんを迎えたら、動物病院に行く機会が増えるでしょう。
通うことになった場合も考えて、自宅から一番近い動物病院に行って、保護団体の情報を聞いてみる方法もあります。
・保護犬を飼っている方に聞く
まわりで保護犬を飼っている方がいる場合は、その方にどこの保護団体から迎えたのか聞いてみましょう。
2.団体から迎えるメリットとデメリット
保護団体に保護されるわんちゃんは、保健所で殺処分の対象になってしまったわんちゃんや、ペットショップで売れ残ってしまったわんちゃん、ブリーダーさんから引き取った引退犬など様々な理由で保護されたわんちゃん達です。
では、実際に迎える場合はどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
・メリット
①保護されたわんちゃんの中には、元野犬など保護される前は人と接したことがないわんちゃんもいます。
譲渡される前にトレーナーさんがしつけをして一般の家庭でも飼えるように訓練されている場合が多いです。
②譲渡される前にワクチン接種や健康診断など、動物病院で診てもらっている事が多く、迎える前に持病があるか確認できる場合があります。
③保護団体のスタッフやボランティアの方がシャンプーやトリミングなど、衛生管理を行っている為、きれいな状態のわんちゃんが多いです。
④お迎えした後、困った事があった場合、保護団体の方からアドバイスをもらえる場合が多いです。
・デメリット
①保護犬の受け入れキャパを超え、衛生管理が出来ていない保護団体もあります。
感染症の心配もありますので、先住犬がいる場合は特に注意しましょう。
②里親になるには保護団体が定めた審査があり、条件によっては審査が通らず、迎える事ができない場合があります。
③動物愛護の精神から外れた目的の保護団体がいる為、保護団体選びが難しい場合があります。(先述でお伝えした選び方を参考にしてください。)
3.かかる費用について
動物愛護管理法(第二種動物取扱業者の規制)により、非営利団体の場合、保護犬の譲渡は「無償」であることが前提としてあります。
保護犬の費用はかかりませんが、譲渡費用として保護している間に、ワクチン代など実際にかかった医療費は営利性がないものとされ、新しい飼い主さんが負担する場合があります。
その為、譲渡費用として医療費の請求があった場合は領収証の提示をお願いし、ワクチン代以外でかかっている場合は詳細を聞いてみましょう。
また、譲渡会費用や運営費などは営利目的となるため、非営利の第二種動物取扱業者ではなく、第一種動物取扱業者になります。
保護犬を迎える場合のメリットとデメリット
保護犬は保護される前に、虐待やネグレクト(飼育放棄)などの辛い経験をしてきたわんちゃんがたくさんいます。
ここでは、保護犬を実際に迎えた場合のメリット・デメリットをお伝えします。
メリットについて
①殺処分の対象になった為、保護されたわんちゃんもいます。
殺処分のわんちゃんを減らす意味でも保護犬を迎えることで救える命があります。
②ご自身の年齢の関係で子犬を育てるのに自信がなかったり、成長したらどのくらい大きくなるのか不安など、子犬ではなく成犬をお探しの方には、しつけができている成犬のわんちゃんも多いのでおススメです。
③保護団体から迎える場合、保護犬の費用がかからず譲渡費用のみが一般的な為、初期費用が抑えられます。
デメリットについて
②保護される前に虐待にあったなど過去に辛い経験をしたわんちゃんは、人に慣れるまでに時間がかかる場合があります。
②ケガや病気が原因で飼えなくなり、保護団体に保護される場合もあります。
迎えるわんちゃんに持病がある場合は治療費がかかることがあります。
保護犬でも子犬を迎えたい場合はどうすればいいの?
保護犬には子犬はいないのかな?と思う方もいらっしゃいますよね。
実際、保護されるわんちゃんは成犬や老犬がほとんどです。
しかし、子犬を迎えられるケースもあります。
- ブリーダー崩壊の現場で子犬がいた
- 病気が原因でペットショップで売れなかった
- 保護されたわんちゃんが妊娠していて子犬を出産した
- 子犬を衝動買いで買ったが飼えずに保護団体に持ち込まれた
などの理由で子犬の里親募集をしている場合もあります。
子犬は飼い主さんが早く決まりやすいので、こまめに団体のWEBサイトをチェックしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、保護犬を迎えるにあたって、
・保護団体にはいろいろな保護団体があり、探す際には注意が必要
・非営利の保護団体から迎える場合、わんちゃんの費用はかからない
・保護犬を迎えることはメリットばかりではないが、わんちゃんの命を救うことが出来る
・保護犬でも子犬を迎えられる場合がある
についてお伝えしました。
読者さんには是非、誠意のある保護団体を見つけていただき、家族として迎えたわんちゃんと幸せなワンライフを送っていただきたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。