犬の飼い方基本

犬のお迎えは子犬だけではない!?保護犬を迎えるケースについて

犬を飼い始めるにあたって、必ずしも子犬を飼い始めるとは限りません。

最近では、ペットショップなどからは迎えずに、保護団体・愛護団体からわんちゃんをお迎えする方も増えてきています。

保護犬を迎える場合は、子犬を迎える場合とはまた違った注意が必要です。

子犬の保護犬ももちろんいますが、ほとんどが成犬やシニアのわんちゃんですよね。

そこで今回は、保護犬を迎える場合の注意点やケース別にどうすればいいのかなどを解説していきましょう。

犬をお迎えする!成犬の場合の注意点とは

子犬ではなく成犬を譲り受けるというケースはどんな場合があるでしょうか?

色々ありますが、

  • 保護犬を迎える
  • 友人が飼っていた犬を譲り受ける
  • 迷い犬をそのまま飼育する

といったことが考えられます。

保護犬については、特定の愛護団体や保護団体に出向いたり、団体が主催するイベントに参加してそこでわんちゃんと触れ合って、家族にしようと決めるといったことが考えられます。

友人が飼っていた犬を譲り受けるという場合ですが、友人が病気や事故で亡くなったので、犬を引き取ることにした、友人が何らかの理由で犬を飼えなくなったので引き取ったということがあります。

迷い犬を保護したが、飼い主が現れなかったので、自分で飼うことにしたというケースも少なくありません。

このように、成犬を迎えるという事例は、実は結構あります。

いずれの場合にせよ、成犬を引き取るというのは簡単なことではありません。

考えられる問題点として

  • 新しい家族になかなか慣れない
  • 凶暴化している
  • しつけが入りにくい

といった点で悩まれる飼い主さんが多いようです。

保護されていたわんちゃんはじめ、成犬を引き取る場合には、それまで悲しい目に遭っていたわんちゃんが多いことは否めません。
彼らにももちろん心があります。
傷ついた心を癒すのは、人も犬も時間がかかるものです。

ここで重要なのは、彼らを引き取ったら再び悲しい目に遭わせない覚悟が必要だということです。

気軽な気持ちで迎えてしまい、結局かえないから保健所に持ち込む、再度愛護団体に返す、飼育放棄するといったことは絶対に避けなければなりません。

つまり、その場の感情だけで迎えるのは、飼い主さんにとっても犬にとっても悲しい結果になりかねないということです。

あなたは、

新しい家族になかなか慣れないわんちゃんを根気よく愛せますか?
凶暴化している子を大人しく穏やかな暮らしに導くことができますか?
しつけが入らないからといって途中で諦めないという自信がありますか?

もし、成犬を迎えるというお話があったら、これらのことをクリアする自信があるか、是非ご家族で話し合って、同じ意見であるかどうか確認してから迎えて下さい。

犬のお迎え!シニア犬を迎えることになった場合

犬の場合、だいたい7歳以後を「シニア」と呼ぶのが一般的です。

7歳を過ぎると、老犬の域に達します。

もちろん7歳という年齢は、小型犬であれば15歳くらいが寿命と考えれば、だいたい折り返し地点。

人で言うと、40歳~50歳前後であると言えるでしょう。

でも、人間でも40歳以上になれば、身体のどこかに不具合が出てきたり、疲れやすく成ったりと、なかなか若いころのようにはいきませんよね。

犬も同じ。

成犬の時にできていたことが、老犬になるとできないことがたくさんあります。

ですので、もし老犬を迎えることになったら、成犬を迎えるよりもう一段階大変な思いをするであろうことは想像できます。

もしかしたら、迎えてすぐに亡くなってしまうかもしれません。

しかし、老犬を迎えることになったら、絶対にあなたがその子の「最期の家族」になってあげてほしいんです。悲しい言い方をすれば、「看取るために迎える」といえるかもしれません。シビアに考えればそうなります。

わんちゃんにとって、「いろいろあったけど、この家族に看取ってもらえて幸せだな」という最期を迎えさせてもらえるのは、とても幸せだと思います。

シニアわんちゃんを家族に迎える方は、残された時間より、どうすれば幸せな旅立ちができるか考えてあげて下さいね。

犬のお迎えで病気のわんこを家族にする場合

保護犬については、もし病気がわかっているわんちゃんを家族にする場合、そのリスクについて団体側から説明があります。病気のわんちゃんは、医療費がかかりますので、飼い主さん側にも財力が求められます。

治る病気であれば良いですが、もしかしたら一生その病気と付き合わねばならない場合もあるでしょう。

病気のわんちゃんを迎える場合、治療費が出せるのか、最期までお世話できるのか、病気についてもどんな治療があるのか等、調べる必要があります。

また、病気療養中のわんちゃんに関しては、日々の生活についても、元気なわんちゃんと違って注意すべき点も増えてきます。

まとめ

今回は、犬のお迎えに関して、子犬ではない場合のケースについてお伝えしました。

お迎えする際の注意点は、子犬を迎える場合とは違いますが、最期まで世話をする、途中で飼育放棄しない、マナーを守って飼育するなどは、「犬を飼う」にあたっては当たり前のことで、子犬だからとか成犬だからということは関係なく守らなければなりません。

一度わんちゃんを迎えたら、最期の日まで家族の一員として愛せるかどうか、よく考えてから迎えるようにしましょう。

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