私達人間も、動物も食べたもので身体が形成されています。
食べることは生きること。
その通りで、健康は食が決め手となる部分が多いのです。
私達人間も、健康のために食事に拘っている方はとことんこだわって食を選んでいますよね。同じようにわんちゃんだって、健康のために食にこだわることは長生きの秘訣でもあるのです。
今回は、犬の食について、手作り食やフードの選び方など、わんちゃんを飼っている方は一度真剣に考えるべき「犬の食」とはどういうものなのか、詳しく解説していきましょう。
犬の健康に良いおやつってどんなもの?手作りでできるメニューご紹介
犬の健康に良いおやつって、どんなものがあるのでしょうか?
どうせ与えるなら、美味しくて健康に良いものを与えたいですよね。
わんちゃんは、特に避妊や去勢を済ませた子は太りやすく痩せにくい体質になるのが一般的ですので、過剰なおやつはご法度です。
しかし、しつけやご褒美などには、やはりおやつは効果的ですし、飼い主様とのコミュニケーションを円滑にしてくれるアイテムでもあります。
今回は、犬の食事療法インストラクター師範でもある私が、ご家庭で簡単にできるワンちゃん用の手作りおやつをご紹介しましょう。
手作りジャーキー
ワンちゃん用のおやつとして一般的なジャーキーですが、実はご家庭でも作れちゃうんです。
お店で売っている商品の中には、合成添加物や保存料が使われていて、身体には良くない成分のものも含まれているものが多いので、是非お家で作って安心安全なおやつを食べさせてあげて下さい。
【材料】
肉類(なんでもよいが、国産の鶏ささみ肉がおすすめ)
【作り方】
*今回は鶏ささみ肉のジャーキーの作り方をご紹介します。
1.鶏ささみ肉の筋を取る
2.適当な大きさに切る
3.ラップを敷いた調理台かまな板の上に並べて、さらにラップをかぶせる
4.上からお肉を棒で叩いて平たく薄くする
5.フードドライヤーがある方は、そのまま並べて12時間以上乾燥させる
6.フードドライヤーが無い場合は、クッキングシートに並べてオーブンで焼き色がつくまで焼く
できあがりです。
フードドライヤーですが、食品乾燥機で、ドライフルーツやジャーキーなどができる優れた調理器です。
家庭用のものだと、5000円前後から販売されているので、一台買われるのもオススメですよ。
【与える際の注意点】
ジャーキーは、食材の水分を抜いただけの、いわゆる凝縮された調理方法です。
ですので、できあがりはもともとの食材の10分の1程度の大きさになることがあります。これを考えずにどんどん与えてしまうと、確実にカロリーオーバーになりますので、ご注意ください。
また、水分を抜くことで食材自体が硬くなります。
シニアワンコさんやお口の小さな子は誤飲に注意して、小さくちぎって与えて下さい。
パンケーキ
次に、わんちゃん大好きなパンケーキを作りましょう。
犬に小麦を与えるのはダメなわけではありませんが、グルテンがあまりよくないという意見もあります。
ワンちゃん用のおやつには、できれば米粉を使用してあげて下さい。
【材料】
米粉 100g
卵 1個
はちみつ 大さじ1
豆乳(成分無調整) 50ml
米油 少々
【作り方】
1.卵をボウルに割入れ(全卵でかまいません)、よく混ぜる
2.そこに蜂蜜を入れて、さらに混ぜる
3.米粉を入れて混ぜる
4.豆乳を入れて混ぜる
5.フライパンに米油を薄く敷いて、焼く
6.両面を焼いたらできあがり
好きなフルーツなどがあれば、添えても良い
【注意点】
非常に美味しく食いつきも良いので、与えすぎに注意してください。
なお、アレルギーが心配な方は与えるのを辞めましょう。
犬の健康を保つのにサプリは必要?おすすめ商品ご紹介
最近では、ペットの健康に関心を持つ人々が増え、企業側もこぞって犬用のサプリメントを発売するようになりました。
犬にサプリメントが必要かどうか、ということについては必ずしも必要ではないでしょうし、かといって与えてはいけないというわけでもありません。
サプリメントはあくまで栄養補助食品であり、薬ではありませんので、与えるのが悪いわけではありませんが、与えすぎはやはり危険です。
また、成分もしっかりチェックして、危険な防腐剤や添加物が使われていないか、きちんと見極めてから選びましょう。
サプリメントというだけで信用し、意外とこの点を見逃す飼い主様も多いので、注意して下さい。
ここでは、よくある犬用のサプリメントの成分と役割をご紹介しましょう。
コンドロイチン
人用のサプリメントでも、コンドロイチンはよく飲まれていますがワンちゃん用としても、かなり昔から販売されています。
特に関節の弱い小型犬のために、飲ませている飼い主様も多いようです。
グルコサミン
コンドロイチン同様、グルコサミンも関節に効果的なサプリメントとして有名です。ただし、この2つは別の働きをしますので、コンドロイチン、グルコサミンの両方を取ることで効果が期待できるというサプリメントです。
乳酸菌サプリ
犬も、腸内環境を整えることが寿命を延ばす秘訣であることがわかっています。そのため、腸活に効果的な乳酸菌サプリメントを与えることで、お腹の中の善玉菌を増やし、免疫力を高める意味では善玉菌の代表格である乳酸菌のサプリメントを与えることはとても良いことです。
犬の健康には野菜は不可欠?食べて良いものってどんなもの?
犬は、肉食ですが、厳密に言えば雑食です。
野生の狼とは少し身体の構造が違いますので、飼い犬は人間と同じように野菜と肉類をバランスよく食べるほうが健康で長生きできます。
わんちゃんが食べて良い野菜は、ネギ類以外は与えても問題ありません。玉ねぎ、長ねぎ、などネギ類は中毒を起こす可能性が高いので、絶対に与えてはいけません。
どんな食べ物でもそうですが、与えすぎは毒になります。
手作りご飯を与える場合は、だいたい3種類ほどの野菜を混ぜると良いでしょう。
また、ビタミンDを豊富に含んでいるキノコ類を一緒に与えると良いですね。
野菜を与える際の注意点ですが、はじめて与えるという場合は消化になれてないことがあり、お腹を壊すことがありますので、生野菜ではなく、細かく刻んだ野菜を柔らかく煮て煮汁ごと与えたり、生野菜の栄養素を壊したくない場合は、ジューサーなどでペースト状にしてからあたえると良いでしょう。
特に初めて与える場合は、一度にたくさん与えるのではなくまずは小さじ1程度から徐々に増やしていきましょう。
犬の健康は食べ物から!ドッグフードの選び方
皆さんは、今ご愛犬にドッグフードを与えていますか?
与えているとしたら、そのフードはどうやって選んだものでしょうか?
*ペットショップから渡された
*ブリーダーさんから分けてもらった
*お店で適当に選んだ
*病院から処方された
など、さまざまな選び方があります。
ですが、実は上記の様な理由で選んだドッグフードはとても危険な場合があります。
ドッグフードの選び方は、とても大切なことですので、別の記事で詳しく解説することとして、ここでは簡単にポイントだけお伝えします。
1.危険な添加物、防腐剤を使用していないか(特に酸化防止剤として利用されているBHT、BHAは発がん物質でもあり大変危険です)
2.【食材】が多く使用されているかどうか?単に鶏肉、豚肉ではなくどの部位が使われているのかも確認しましょう。
3.値段が安すぎるのは危険
以上のことを注意して、フード選びは慎重に行ってください。
犬の健康ご飯を手作りしてみよう
先ほどは犬のおやつ作りをご提案しましたが、手作りご飯の一例をご紹介します。簡単なので是非作ってみて下さいね。
【材料】
ミンチ肉
人参
キャベツ
しめじ
お米(炊いたもの)
【作り方】
すべての食材を細かくみじん切りにして、材料が浸るくらいの水で茹でて、おじやにするだけです。
これだと、水分も一緒に摂取できるので、水の中に流れ出た栄養素も一緒に取ることが可能です。一度お試しください。
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