犬を迎えたら、しなければならないことのひとつに、動物病院とのお付き合いがあります。
人間にもかかりつけ医がいるように、わんちゃんにもかかりつけのお医者様が必要です。
特に病気や怪我をしなくても、予防のために病院には必ずお世話になりますし、信頼できる獣医師がいるということは安心して飼育に専念することができます。
ですが、いざ動物病院を決めて行こうとすると結構緊張しますよね。
また、家の近くにはたくさん動物病院があってどこにしようか決めかねるという方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、どういうポイントで動物病院を決めればいいのか、実際に子犬を迎えた日にトラブルが起こった場合どのようにすればいいのかを含めてお伝えしたいと思います。
犬をお迎えする前に動物病院を決めておこう
まずは、動物病院の決め方のポイントについてお伝えしましょう。
物言わぬわんちゃんです。自分でかかりつけのお医者さんを決めることはできません。
ですので、飼い主さんが愛犬のために病院を見つけなければなりません。
大切な我が子を安心して預けられる病院を根気よく探しましょう。
1.ご近所さんや友人で犬を飼っている方に情報を聞く
既に犬を飼っている、飼育の先輩に評判の良い動物病院を聞いてみましょう。たいていはその方が行っている病院を紹介してくれますので、立地的にも行きやすい場所にあると思います。
インターネット等で口コミを調べるのも良いですが、実際にその病院とお付き合いのある方の情報はやはり参考になります。
2.ワクチンを接種したい旨病院に電話してみる
「この病院に行ってみようかな」という病院がありましたら、まずは電話で問い合わせをしてみましょう。だいたい看護師さんが応対してくれますが、電話応対で嫌な印象を受けなければまず安心です。
お話をしていて、ちょっと横柄だなとか、なんだか嫌な思いをしたなと思った病院は、例え紹介された病院であっても、あなたには合わない病院かもしれません。
3.実際に診察を受けてみる
一番わかりやすいのは、実際に診察を受けてみることです。
何か病気になってから、よく知らない獣医師に診察してもらい、最悪の結果になってしまったということは実はよくある話なんです。
ですので、元気な間にワクチンや検診を受けて、その医院をかかりつけにするかどうかを決めるのはとても大切です。
また、飼い主様の中には「セカンドオピニオンができない」とおっしゃる方もいますが、それは一度かかったお医者様を裏切るようで申し訳ないという思いからかもしれませんね。
でも、遠慮することはありません。
診察を受けて、ご自身が納得できないなと思われたら、別の病院にお世話になることは全く悪いことではありません。自分が納得いくまで動物病院を探してください。これはあなたのためではなく、ご愛犬のためです。
筆者も10年以上通っていた病院に対して疑問を抱いたので、セカンドオピニオンした経緯があります。それが結果的に愛犬の命を救ったので、本当に良かったと思っています。
子犬をお迎えする際の注意点は?病院に連れて行くタイミング
子犬をお迎えした際、必ず病院に連れて行かねばならないタイミングがワクチン接種です。
子犬は、母犬から「免疫」というプレゼントをもらって生まれてきますが、その免疫は永遠に存在するものではありません。ですので、予防接種を行い、母犬からの免疫が切れても、自分で免疫をつけて病気にならない、病気になっても軽度で済むようにワクチンを接種します。
ワクチンは、だいたい生後2回、もしくは3回接種し、その後は1年に1度接種するのが通常ですが、初回についてはペットショップやブリーダーさんが動物病院で接種を行ってくれているケースが多いです。
ですので、多くの飼い主さんは子犬を迎えてから1週間ほどたって、ご自身で動物病院を見つけて2回目のワクチン接種をしてもらうのです。
2回目の接種タイミングは、1回目をいつ受けたかによって変わりますので、ショップやブリーダーさんに2回目はいつ受ければいいか聞いてください。
その後のスケジュールは、獣医師と相談して決めましょう。
子犬をお迎えした日に嘔吐!どうすればいいの?
子犬をお迎えしたその日に、嘔吐や下痢を起こすことがあります。
これは環境の変化や、移動中に気分が悪くなったりすることで嘔吐してしまうことが考えられるので、元気であればさほど心配はいりません。
ただし、嘔吐した後ぐったりしていれば、これは命の危険性があります。
低血糖症状になっていれば、数時間後に命を落とすこともありますので、嘔吐してしまったらわんちゃんがどんな様子かよく観察しましょう。
ご不安でしたら、あらかじめ決めていたかかりつけの医師に相談するか、ペットショップやブリーダーに連絡し、指示を仰ぎましょう。
子犬のお迎えが延期に!どういう理由が考えられる?
ペットショップやブリーダーから子犬をお迎えする場合で、多くは見学を先にしますが、見学してそのまま連れて帰れるということは稀です。
ですので、見学時にお迎えを決めたとしても後日改めてお迎えするべくお迎え日を決めて帰るのが普通です。
ところが、とても楽しみに待っていて、いざその日になったもしくは前日に「お迎えを延期してください」といわれることがあります。
飼い主さんとしては非常に不安になりますよね。
もちろん、延期になった理由を明確に話してくれない場合は論外ですが、考えられる理由としては、子犬の調子が悪いのでこのまま連れて帰って、酷くなるより体調が落ち着くまでプロ(ショップやブリーダー)が預かって様子見するというケースです。
子犬は繊細ですので、ちょっと体調が悪いだけでも、場合によっては命にかかわる可能性がありますので、巣立たせる側も慎重に考えるのは当たり前です。
飼い主さんも、家に来てすぐに病院通いになるよりも、体調が万全な状態で家族になってくれる方が良いですよね。
子犬をお迎えしたけど病気になった!まずはどうすべき?
これは非常に残念なケースですが、まずはすぐに医師の診察を受けましょう。
次に、その病気が母犬と一緒の時になったかどうか、つまりショップやブリーダーの元にいる間に発症したのかどうかを調べましょう。検査してもらうとたいていわかります。
明らかに飼い主さんの過失の場合はどうしようもないですが、もともと病気を持っていたり遺伝性の疾患がある子犬を譲り受けたのが分かった場合は、子犬を販売したところに医療費を請求したりすることも可能です。
せっかくご縁があった子犬を、病気だからと返すのはおススメできませんが、例えばその病気の治療に何百万もかかってしまう、それで治ればいいですが一生直らないなど、最悪の結果になってしまうのが予想される場合は、売った側にも責任がありますので、泣き寝入りせずきちんと補償を求めましょう。
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